お題目「文京狭い」
里内です。
えー、文京区てえもんは兎にも角にも土地の空きが少ないもんで、
「狭い」
この言葉を常に背負って立ってるようなお方でしてね。
この狭い中で解体工事をやろうってんだから、そりゃ右にも左にも気を遣うのはお約束ってえもんで。。
今回紹介したいのは解体工事における足場組みの手法の一つである
「丸太足場」です。
足場と聞くと「単管」と呼ばれる鉄パイプをクランプでつないであるものを想像される方が多いかと思います。
こちらは木材に比べ自由度が高く、安全性も高いといったメリットがあります。
更に極端な話、軽いので頑張れば一人でも組むことが出来ます。
比べて丸太はというと、
一本一本が長く、さらに重くて取り回しが大変なので
最近は少なくなってきているようです。
しかしながら、今回のように家の周りに十分なスペースが無かったり近隣に気を使っている場合は
この丸太足場が大活躍するのです。
足場とは言いますが、実際には足場としての役割よりも
解体で舞い上がる粉塵を防護するために、シートを張る支柱といったほうが分かりやすいですね。
組む時の音が少ない、付近の建物に傷をつけにくいといったメリットがあるため、伊勢神宮などの重要文化財の改修工事にも使用されるようです。
基本的には縦と横の丸太が交差するところを「番線」と呼ばれる太い針金でグルグル縛っていく工程を繰り返すだけなのですが、先程も書いたようにとにかく重いので技術力もさることながら、腕力も必要となります。
手慣れた職人さんが屈強な腕力でガシガシと丸太足場を組んでいく様は本当に惚れ惚れとしますので、機会があれば是非見てみてください。
では。